刀は単なる道具ではありません。ましてや人斬り包丁でも大型ナイフでも無く、神様の化身の霊器なのです。砂鉄を約1200度程度の低温で溶かし、最低17回も折り返し鍛錬します。柔かい鉄に硬い鉄を包込んで、折れず、曲がらず 良く切れる日本刀は、人を殺す道具では無く、人を活かす「鬼手仏心」を表した霊器なのです。だから始めと終わりには必ず刀に礼をして、神様仏様に刀をお返しするのです。
昔のお侍は、刀は神様の化身。化身した神様が自分と皆の平安を守ってくれる魂と感じ、ひと時も身から離さなかったのですね。
ですから、私達はお刀様として、大切に丁寧に扱わねばならないのです。人様のお刀を勝手に触る事は、その人の魂を弄ぶ事で厳禁です。人に触られるのも極力防がねばなりません。
特に他人の抜き身の肌に触れる等はもっての外。注意しましょう。
真武術 龍魂会 居合部