真武術 龍魂会は空手、MMA、キック、剣術、柔術などあらゆる武道、武術を追求する武術集団です。日本だけではなく、海外にもその輪が広がりつつあります。その海外支部第1号として香港支部が開設!
香港といえば、カンフーを思い浮かべますが、支部長のマーカスは柔道、極真空手を修行して大道塾に興味を持ち2020年に訪日。東前大道塾塾長とも交流を持ちました。また川保天骨会長と邂逅してその龍魂会の趣旨に賛同。香港支部開設と相成りました。
龍魂会自体は真武術連盟に所属しており、様々な流派や団体との交流も視野に入れた武術交流会の側面もあるので、指導法や方針などはすべてその会の代表に任せるという緩やかな連合体です。
龍魂会は試合を修行の一部として捉えていますが、様々なルールが存在する昨今の試合事情を踏まえた上で、個別のルールに対応できる柔軟性のある修行方法をとります。香港支部は今後、様々な大会に選手を送り込む準備をしているようです。
マーカス支部長は大道塾にも入ってます。
香港支部の生徒の方々
一般に一寸以下を短刀、二尺までを脇差 二尺以上を刀と区別してます。また戦国時代が終わる頃までの刀を古刀、それ以降は新刀、江戸時代の物は新新刀、明治の廃刀令以後の物は現代刀と呼ばれ、昭和時代の物を昭和刀、または現代刀と呼んでます。また居合稽古の為に作った合金鋳物造りの稽古用の刀は居合刀等の呼び名があります。
腰に刃を下に下げて吊る刀は太刀。腰の帯びに差すのは打ち刀。展示会なので刃を下に展示してあるのが太刀。刃を上向きに展示してあるのが刀です。
最近、女性の中に刀に興味の有る人が増え、展示会などで目を輝かせているのを眼にする様に成りましたが、居合の高段者でもテクニック・試合・審査を優先する余り、根本の刀の事を話す人が少なく成ったのは残念なことです。
真武術 龍魂会 居合部
刀は単なる道具ではありません。ましてや人斬り包丁でも大型ナイフでも無く、神様の化身の霊器なのです。砂鉄を約1200度程度の低温で溶かし、最低17回も折り返し鍛錬します。柔かい鉄に硬い鉄を包込んで、折れず、曲がらず 良く切れる日本刀は、人を殺す道具では無く、人を活かす「鬼手仏心」を表した霊器なのです。だから始めと終わりには必ず刀に礼をして、神様仏様に刀をお返しするのです。
昔のお侍は、刀は神様の化身。化身した神様が自分と皆の平安を守ってくれる魂と感じ、ひと時も身から離さなかったのですね。
ですから、私達はお刀様として、大切に丁寧に扱わねばならないのです。人様のお刀を勝手に触る事は、その人の魂を弄ぶ事で厳禁です。人に触られるのも極力防がねばなりません。
特に他人の抜き身の肌に触れる等はもっての外。注意しましょう。
真武術 龍魂会 居合部
構えには古流により様々な構えがありますが、全剣連では五行の構えとして、中段の構え 上段の構え 下段の構え 八相の構え、脇構えがありますが、スポーツ化した竹刀剣道の試合では、八相の構えや脇構え、下段の構えはあまり見られません。竹刀と真剣の重さや鎧兜を付けての戦い方や叩く事と切る事は違うからですね。
自然界のすべてのものは木の気 火の気 土の気 金の気 水の気から出来ていると言う陰陽五行説との考えになぞらえ、八相の構えは、木の構えとも呼ばれ長い戦いで刀の重みを軽くする構えとか、大木の様に平然と立ち、敵の首筋切りつけたり、八方に攻撃できる構えとされております。
上段を火の構え、天の構え、と呼び相手の攻めに対しても動じない気位で、丹田に力を込め相手を飲み込んで、威圧し相手を焼き尽くす様な強い攻撃的な構。左足が出て居れば左上段。右足が出て居れば右上段と呼びます。
下段は鋒を相手の膝あたりに付ける構えで、土の構え、地の構え等と呼ばれ摺上げや上段の構えに対する構えで、これも軽い竹刀競技では見る事がありません。
脇構えは金の構えとも呼ばれ敵から自分の刀の寸法が分からなくし、自在に攻撃出来る構えで、敵の胴小手 足への攻撃に使います。
中段の構えは、五つの構えの中心となり基本の構えで一名水の構えと呼び、攻防自在で、水の様に変化できる構えで、冷静に常に己を守り、攻防自在の構えで人の構えとも、青眼 正眼 星眼 臍眼 晴眼等と呼ばれます。いずれも左手は中心線をまもり、上下に動く事が原則。
この五行説は森羅万象、木が燃えて火を生じ、火が燃え尽きて土に帰り、土が塊り金属となり金属が溶けて水に成り、水は木を育てるとの思想から来てます。
上段の火の構えには水の構えの中段の構えで応じ、水の中段には水の気を止める下段の土の構え、土の構えには土の気を吸い取る木の構えの八相を取ると言うこれらの相関関係を説いたもの剣術の構えに用いたのが陰陽五行説の一つであるのですね。
真武術 龍魂会 居合部
今から2年半ぐらい前に書いた文章ですが、初心に帰るため掲載です。
自分の稽古場所が欲しいと思い始めたのは1年ぐらい前だとは思うが、本格的に物件を探し始めたのは今年の7月くらいか。不動産屋から情報が来るたびに一軒一軒虱潰しに見ていっていたのだが、どうも「これだ!」という物件がない。問題はつまり、天井の高さだ。通常の造りをしている部屋は天井の高さがだいたい2メートル50センチほどで、剣を振るには最低でも2メートル60センチ以上はないと天井を斬ってしまうことになる。案の定、オルタナエンターテイメントの事務所の天井は幾重にも斬られた刀の斬り筋があるし、自宅に至っては天井こそ斬りはしなかったが、天井に装着されている火災報知機を斬ってしまい、2万円もの弁償金を支払うはめになった事もある。結構、色々な所で素振りしてるわけだ。
私が居合道を教わっている和田喜四郎先生は、「天井が低いなら低いなりに斬れ」とおっしゃられる。つまり『剣先まで己の感覚を行き渡らせろ』と言う事なのだろうと私なりの解釈をしているわけだが、まだまだ未熟の私には天井の低さは致命的だ。
天井の高い物件などというものは、何かその目的があって天井を高くしているのであって、通常の建築基準で建てられている建物で天井の高いものは皆無だろう。せいぜい、地下室とかぐらいか。
まあ、そんなに急ぎの話ではないし、いい物件があるまで気長に探そうという感じでいたわけだ。そんな折、十何軒目かに出くわしたのが今回の阿佐ヶ谷の物件、そう、今オルタナスタジオが入ってる場所なのだ。ここは内見して一発で気に入った。まず天井が高い。2メートル70とまではいかなかったが、それに近い高さ。剣を振ってもほぼ大丈夫だ。そして床が最近では中々見ない材質の素晴しいフローリング。大家さんから話を聞いたら、そもそもこの場所は野中まり子さんという女優の方の自宅で、地下は野中さんが主宰していた俳優養成所『野中塾』の稽古場だったという。さすが、威厳というか歴史というか、そういうものを感じさせる雰囲気があった。磁場というか、そういう運気のようなものも感じた。私は結構、霊感が強いのでそういうことを感じることが確かにあるのだ。いつもは薄ボンヤリとしているオッサンを演じているが、人生の極め時にそういう能力を発揮するわけで、こういう事は今までにも何度かあった。
まあ、とにかく10月1日からめでたく入居できて、11月に入ってもオープンまでの作業に忙殺されていたわけだが、1カ月以上の準備期間を得て、今ようやく陽の目を見ようとしている我がスタジオであった。
さて、ここの場所はまさに私の稽古場としての機能を持つわけだが、色々な需要もあるだろから信頼のおける人になら空いている時間は貸そうと決めていた。さすが己の稽古のためだけにスタジオの家賃を払うほど私は御大尽ではないのだ。もちろん会社で運営しているので多少なりとも必要経費ぐらいは…、税金のこともあるから、できれば多少の利益も出ればいいやという考えだ。
場所は押さえた。システムも構築されつつある。それでは次はその中身だ。つまりコンテンツだ!ここで龍魂会が登場するわけだが、そのことに関しては次回書きます。