居合道にようこそ 第四回 礼儀作法って大変だよね。正座したりするのでかすぁ~

はい。先ずは礼法です。武道は礼に始まり礼に終わるのです。

お体の具合の悪い人は別ですが、通常の人には刀礼や稽古の時、また人様の技を拝見する時等は、勿論正座をして貰います。

日本人の考え方として、キリストやアラーの神等、唯一無二の神が世界を制しているのでは無く、800万の神々がこの国には存在して、我々を守って下さっているのです。トイレにも、台所にも、道場にも玄関にも、車の中にも、山にも、海にも、そしてご自分の「お刀様」にも全ての所に神様が住んでおられるのです。ですから、稽古場に入る時は稽古場の神様にご挨拶して入り、先生にはもちろんお仲間にも、そして「お刀様」にも稽古をさせて頂くことへのお礼と、安全のお願いをします。稽古が終われば稽古のお礼と感謝の気持ちを表す為に、仲間やお刀様、稽古場の神様に礼で挨拶して終わります。

礼とは他人を敬う心が発する物です。礼が無いというのは人を無視した失礼な態度です。別に深く考える事は有りません。ありがとうの心が有れば何でもない事です。これが日本文化の基本なのですよ。礼の無い格闘術は武道とはみなされません。脱いだ靴を揃える。明るく挨拶する。頭を下げる。感謝する。これが武道の精神です。斬った張った、投げた投げられた。叩いた叩かれた、勝てた負けたと言う「結果論」だけの武技は、日本武道の本質ではなく、礼の無い武術はキチガイに刃物を渡す様ものです。

日本武道の根底は人を思いやる心なのです。確かに居合は人を切る技術を学びますが、手は鬼・悪魔でも心は仏様なのです。同じ斬るでも苦しみ、もがき死ぬ斬り方で無く、苦痛もなくお穏やかに一瞬に天国に送ってやる斬り方が居合の斬り方、相手を思う礼儀なのです。

真武術 龍魂会 居合部

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