説明
中国武術がたどりついた至高の境地―形意拳。単純にして素朴、洗練された勁と高度な理論、中国北派拳法が到達した理想的戦闘スタイルを持つといわれる形意拳。多くの攻防技術のなかから虚飾を排し、真に打人を目的として、”ただ打つのみ”という境地に達したその動きは、あまりにもシンプルである。源流である心意六合拳が、大きくダイナミックな動作に威力を求めるのに対し、”呼吸の段階”といわれる形意拳では、純粋な気・勁を高度に練りあげることで、高級技術に属する暗勁、透勁を核的技術としている。究極の拳法として、習得が困難といわれる形意拳だが、このビデオによって最終目標を脳裏に焼きつけ、かつ段階的、システマチックな練功を積むことが出来れば誰もがその奥妙に触れ、より容易に習得が可能となろう。