空道とは

空道とは

国際/全日本空道連盟理事長、大道塾代表師範である東孝塾長が創設した打撃系総合武道「空道(くうどう)」とは、現実の闘争を想定した21世紀生まれの“新しい武道”です。

この競技は頭部に「ネオヘッドギア空(ねおへっどぎあくう)」という特別に開発された補助具を着用します。認められる技は、突き技、蹴り技に加え、投げ技、頭突き、肘打ち、金的蹴り、寝技、寸止めマウントパンチ、関節技、絞め技などです。このように、様々な攻撃が認められる実戦的ルールですが、ただ己の強さだけを追求するのではなく、武道としての「社会性」、指定補助具やルール整備による競技としての「安全性」を兼ね備え、又、観る側のわかりやすさをも追求しています。
過去三回の世界大会を経て世界各地にブームを巻き起こし、2012年5月「特定非営利活動法人日本ワールドゲームズ協会(JWGA)」への加盟を承認されたのを機に、第2のオリンピックと呼ばれる「ワールドゲームズ」の公式競技参加を目標に、社会的により広く認知された武道スポーツを目指しています。

空道の理念

格闘技、特に武道(柔道、空手道、合気道、空道など)を習う大きな目的の一つは心身を鍛練し、社会の進歩に役立てるためである。

*周知の通り、空道の中の“道” は“生き方”、人生の方向を意味する。

また、厳しい人生の時や出来事の中にあっても、社会に貢献しようとする青少年を育てるのに役立つ。

今日青少年教育は崩壊の危機に瀕している。
敢えて言えば、武道は彼らを鍛練し、彼等自身の指針となる強力な“手段、道具”である。

だから、武道が「哲学、思想を持たない単なる暴力」というような悪い印象を持たれることを避けなければならない。

我々はこの“武道”の修行を“空”という理念、概念の元に行おうと志し、これを“空道”と命名する。

空道の“空”には3つの重要な哲学的意味がある。

無常観

人世は移ろい実態がないものである。換言すれば、どんな物でもいつかは変化し崩壊する。(だから事物に拘り、執着することは無駄である)

相互依存 
全ての事物は互いに依存(関連、影響)しあって存在する。(だから、独善的、独り善がり、自惚れ、唯我独尊、自己過信をしてはいけない。)

上記の二つから以下の理念が導かれる。

不偏不党 
開かれた心、偏らないこと、自由主義。
我々は熱心に取り組めばなんでも達成、到達できる。しかし自由であるためには、それらに執着してはならない(拘りを捨てなければならない)日々の出来事、偏見や、先入観と言ったものから離れることだ。

この大局観、先見性は“開かれた心主義”(東塾長の造語)と表現しても良いかも知れない。しかし、このことは“自己中”や“利己主義”を意味するものではなく、寛容な開かれた心、堅固な信念からの謙虚さ、を意味するものである。
だから、「空道」を修行する者はこれらの3つの観念、概念を(人生の方向と捉え)常に意識すべきである。
すなわち、我々はどんなに困難なことに出会っても、人生の至高に到達するためには、全てを前向きに捉え、決して挑戦を避けてはならないのだ。
有難う御座いました。

国際/全日本空道連盟理事長・大道塾代表師範 東孝

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